前回に引き続き、スコーン。
これは、紅茶のスコーンです。が、イギリスにいる時に食べた物は、ほとんどがドライフルーツの入ったものでした。
学校では、全粒粉のもの、シロップを使ったもの、チーズを使ったものも教えてもらいましたが、ママのスコーンはいつもドライフルーツでした。
そして、スコーンをいただくときは必ず、ジャムかマーマレードが一緒に食卓に並びました。
クロテッドクリームやバターの方が、馴染み深いかと思いますが、ママは「健康のためにも、やめておくわ。」と言っていました。何せ、脂肪分が60%を超えるので・・・。
そして、バターもあまり積極的には消費せず、チーズも香りの豊かなものをほんの少し。これは、食べすぎを防ぐため。(日本の家庭でも、出汁をしっかりとったお料理にはあまり調味料がいらないのと同じことですね。)
留学していた時、ママと一緒にキッチンに立つ時やお食事を頂く時、世界共通のものとして、変わらない母の愛情を感じました。ずっと覚えていたい、そして伝えていきたい、大切な気持ちです。
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シンプルな材料でスコーンを作ります。
・薄力粉
・ベーキングパウダー
・砂糖
・塩
・レーズン
・冷たいバターと牛乳と水
これだけ。
イギリスにいたころ、ホームステイをしていた家のママがよく作ってくれました。
分量はいつも、適当。型を抜くこともせず、ナイフで適当に切って焼くだけ。あるいは、丸く形を整えて後から簡単に割れるように、切れ目を適当に入れるだけ。
だから作るたびに、違うものが出来上がっていました。
もう70代も半ばだったのに、ママは決まった分量があるわけではなく、「今日のはおいしいわね。」「ちょっとビスケットみたいになっちゃったわ・・・」と言いながらも、はかりを使おうとはしませんでした。
病気を持っていたパパのためにも、自分の健康のためにも、バターも砂糖も控えめ。ミルクは絶対にセミファット(低脂肪牛乳)を使っていました。
ティータイムやランチに、きちんとティーポットで作ったマグカップ入りのミルクティーと、ゆったりとしたおしゃべりと一緒に、頂きました。
「おしゃれなティーカップもいいけれど、やっぱりこっちよね!」とママと2人でキッチンに立ち、マグカップ入りの紅茶を用意したものです!
ちなみに、私はさすがにスコーンを適当に作る勇気はないので、きちんと量って作りますが、バターは普通のものの半分ぐらい。牛乳も、低脂肪のものを使います。
まだまだ、スコーンのお話はありますが、また今度・・・。